こんにちは。KohSchoolを運営しているエンジニア系Vtuberの黒咲コウです。
この記事をご覧の高校生・大学生のあなたは、IT業界に漠然とした興味や期待を持っていらっしゃいますね?
IT業界は収入面も他の業種と比較すると高水準であり、近年のテクノロジーの発達やIT分野の起業家の活躍で、皆さんにとって身近でキラキラした存在になりつつあるかと思います。
IT業界は今後も成長が続く業界と言えます。ですが将来エンジニアやITに関わる仕事がしたいと思っても、実際はどのような業界・働き方なのかがわからない方がほとんどでしょう。
在学中から準備をしておけば、IT企業への入社やエンジニアになることは容易です。実際に働いた後も最高のスタートダッシュを切ることができます。
この記事では、IT業界の特徴と働き方を理解できるように5つのトピックをご紹介します。
今ITに関する知識が全くない未経験の方でも、適切な準備をすれば全く問題なく就職できますので、興味はあるけど不安という方は是非最後まで読んでみてください。
※データを出せる部分は提示していますが実態をお伝えするために筆者の経験や業界分析、知人の情報をもとに作成しておりますのでご注意ください
他業界と比較したIT業界の特徴
結論からお伝えしますと、IT業界は他の業界と比較すると収入面は優れています。(特に女性の場合)
以下の各業種の平均年収をご覧ください。
IT/通信はトップクラスとなっており、尚且つ他のトップクラスの業種と比較すると若い内から給与が高いケースが多いです。特に金融では役職者の給料が高く、昇進しないと低い給与のままといったケースは筆者の知人からもよく聞きます。
特に女性の平均年収が比較的高いことにも注目すべきポイントで、技術職及び総合職として入社するため基本的には男性と給与の差が発生しません。男女における差は女性がITの中でも事務やサポートセンター寄りだったり、管理職に上がるほどのハードワークや社内政治をこなす方が少ないことが主な起因と私は推測しています。ホワイトカラーの仕事が望ましいが、自分でキャリアを作っていきたいというある程度野心がある女性には比較的住みやすい業界だと言えます。
IT業界の収入・ワークライフバランス
皆さんが働く上で重視することはなんでしょうか?ワークライフバランスや人間関係と答える方はそれらの要素が簡単に崩れる偶発的で一時的なものという認識が欠けているケースが多いです。
では何が重要なのか?そうです。お金です。
収入に関しては、東証一部上場企業などであればIRという決算資料から読み取れる上に、求人票で提示されている初任給、社員数、平均年齢から概ねの年収カーブの予測はつけられます。ワークライフバランスや人間関係というのはある程度大きい会社に入る場合は、所詮部署ガチャになります。配属される部署や担当する仕事の内容でいくらでも変動するのであまり期待はしない方がいいです。会社側がワークライフバランスや人間関係を全面に押し出している場合は、警戒心を持つことをお勧めします。(自称優しい、気が利くなどと言い出す人間は基本ろくな人間ではないと言うとイメージできるかと思います)
前述したようにIT業界の平均年収は高水準であり、年齢層も若いことから20代でも再現性を持って稼ぎやすいです。しかし全体的に評価制度を構築するのが難しいことや、転職市場が活発なこともあり1社で努力しても給与への反映が悪いといった声は多いです。自社に不満をもった場合でも、実務経験と資格やプログラミングした制作物などが有れば他社で前職以上の待遇で採用されることも多いので、1社で勤め続けることに惹かれない方にはピッタリの職種かと思います。
IT業界の人間関係
所属する部署と開発チームでいくらでも変わります。
営業職などと比較すると全体的に落ち着いたタイプが多いのは事実ですが、仕事の状況によって人間関係が悪化していくことはあり得ます。
エンジニアは人と関わらなくても良いといったイメージを持っている方もいらっしゃるかと思いますが、チームで作業して他のチームとも連携をするのでむしろコミュニケーション能力やチームワーク力は求められます。仕事である以上人と関わることは不可避と考えた方が良く、お客様の相手をする営業職などの方がむしろ個人競技に近い感覚で仕事に臨めると思いますので、チームで仕事をしたいのか、個人で仕事をしたいのかで進む道を選ぶこともアリだと思います。
勤務時間外の勉強時間と残業時間
エンジニアは勉強が必要〜と耳にしたことがある方は多いかと思います。
結論、必須レベルです。
在学中に本格的な開発経験がある場合は除きますが、業務時間以外も勉強は必須と思って入ることをお勧めします。仕事で使う技術分野の学習、資格勉強、開発物固有の仕様把握、トレンドの技術などの学習が想定されますが、これらを全てやるとプライベートの時間はほぼなくなります。(実体験)
ある程度経験年数を重ねたとしても、常に勉強は必須のものだと認識は忘れない方がいいです。
自分の中でどの範囲までをどれくらい真剣に学習するかを決めて折り合いを上手くつけるのが、仕事ができるかつ生活が充実しているエンジニアの特徴です。もしもエンジニアを目指す場合は、その点を意識すると公私共に充実した人生を送れることでしょう。
残業時間は多めの傾向です。
以下はGeekly社が2019年に実施したアンケートですが、1か月あたりの残業時間は「23.2時間」となっており、一部の長時間労働が目立っています。
実際の開発現場では納期順守、残業規制の兼ね合いもありサービス残業をせざるを得ないケースもあり、前述した勉強時間がこの残業に付随してくるため担当している仕事の状況によってはブラック化することは覚悟しておいた方がいいです。
IT業界の就活事情
売り手市場のため、戦略的にトップクラスに入りやすいです。
ITエンジニアの慢性的な人手不足とIT産業の需要拡大が、売り手市場の要因になっています。経済産業省は2019年に「IT 人材需給に関する調査」の中で、2030年にはIT人材が79万人不足する可能性があると公表しました。さまざまな要因が考えられますが、少子高齢化による労働力人口の減少や急速な需要の増加に対して供給が追いついていないなどが主なところとして挙げられます。
具体的な戦略論としては、”在学中にプログラミングを用いて複数人で製作したものを世の中にリリースすること”が最もお勧めです。この経験を語って志望先から落ちることはほぼないでしょう。
就職活動では実際に働けそうかな?と企業側は不安に思っているので、意欲的かつ目に見える製作物を作ることができれば大きな信頼を獲得できます。(何を作るかにもよるが半年~1年掛ければ問題なし)
妥協をするのであればIT系の資格の取得がおすすめです。
初心者向けのおすすめの資格は以下の記事でまとめているので、そちらをご参照ください。https://kohschool.com/shikaku/
まとめ:IT業界の特徴を把握して選択肢の一つにしよう
IT業界の特徴5選を把握して印象は変わりましたか?
IT業界の良い面と悪い面の両面を見比べて、自分にとって適切な進路なのかを考えるきっかけにしていただければ幸いです。
コメント